2011年7月10日(日)
今日はバリトンの薄 宏(はく ひろし/Bo Hong)さん、ユーリー・イリンさん伴奏のコンサートの調律に行ってきた。
今年は特に節電と温暖化とのダブルパンチでピアノも悲鳴を上げているらしく、少し早くから調律を始めた方が無難という依頼で少し早起きし出向いた。
朝、結局7時45分位からスタートしたが、音叉を当て調律を始めるや否や、早くスタートする事を促してくださった山王オーディアムのオーナーのMさんに感謝。
温度と湿度変化は音程のみならず、鍵盤の深さも変化する。
早く調律をすませ、心にゆとりをもちながら鍵盤の調整等に時間をかける事ができた。
少しリハーサルを聴いた。木漏れ日のような素敵な響きに会場が満たされた。音の一つずつの陰影をとても奇麗に表現する音楽に深い奥行きを感じる事ができた。
前のジェネレーションのC.Bechstein L(総アグラフ)がここには設置されているが、特に室内楽に向いているといつも感じる。
街の喧噪をすっかり忘れる事ができる音出しだった。早起きした甲斐があった。