社長のブログNo.21 為替の変動

2012年2月20日(月)


昨年8月以来、ギリシャ問題がまたまた取り上げられて、ユーロ安が一段と進みました。
弊社が、ユーロ圏からの輸入商品を取り扱うのでさぞかし利益を享受しているだろうという推測は半ば当たっていますし、
半ば〝飛んでもない!〟という事実もあります。今回は、ピアノそのものの話ではなく、半分、現実的な「経済の話」をさせてください。

 

為替交換レートの変遷。
1989年のドイツ統一からユーロ経済圏が誕生し、その後2002年頃よりユーロ紙幣が流通し始めた。
その後、2000年11月の1ユーロ約100円から、2008年のリーマンショックまで円安基調は170円まで続いた。
円安、つまりメーカーから製造上の仕入れ価格値上げと為替による仕入れ価格の高騰に歯を食いしばって耐えた。
私がドイツに赴任した1974年以来、円ユーロの交換レートについては傾向を読み、決済金額の予約をしている。
2008年春、1ユーロ=170円の頃、弊社の取引銀行が為替の予約に関する〝デリヴァティブ商品(※金融派生商品)〟を提案してきた。
過去の経験からして、 〝こんな有利な話はない!〟と思って1ユーロ=142円で4年間予約した。
当時、約16%も弊社の利益が増える計算となる。

 

ところが3ヶ月に1回のこの為替決済を喜んだのもつかの間、
2008年9月に発生した「リーマンショック」で、為替は一気に110円まで円高に振れ、
そこで又「予約をしなかったならば、2割以上の利益が出ていたのに…」という事態に遇った。
実質的な損である。

 

これは、絶対にアメリカやイギリスの拝金主義銀行による仕組まれた陰謀であろう。
でもそれにひっかかった私が悪いのである。
そして、その後は120円前後で推移し、弊社のユーロ支払金額の平均決済額で均
せば125円とかになるので、決定的痛手にならず、企業の存続は出来ている。
そして、昨今又100円を割り出した。一段と円高/ユーロ安が進んでいる。
弊社として、その円高/ユーロ安を、ご購入予定者にどのように還元することがよいか。
そこでキャッシュバックの継続と金利2.5%ローンをご提供したところである。

 

全容は次のtonart28号巻頭に書いております。
是非ともご一読ください。

 

戸塚

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