2009年10月9日(金)
今、5月の魚沼市の風景がフラシュッバックしている。
以前ブログで紹介した録音がCDとして完成した。
内藤晃さんが小出郷文化会館のベヒシュタイン ENを使用して録音した視聴用のCDを、先日の横浜本郷台のリリスホールのリサイタルの際に受け取っていたが、漸く、人が普通に音を出しても良い時間に家にいる事ができ、ステレオのボリュームをピアノの音量並に上げて聴く事ができた。
彼の集中力と繊細さは、見事にベヒシュタインを多彩に響かせている。ベヒシュタインは響きがすっきりしているので、早く上下に音が動いても、多くの音がかぶさっても、1つヅツの音の存在が空間に浮き出る。
ヤナーチェク、チャイコフスキーの音楽の奥行きが感じられ、聴き手の想像力が上質な小説を読んでいるときの如く掻き立てられる。
音を大切にしている演奏は、言葉や文章同様に想像力を膨らませてくれる。その時、名曲は名曲になる。
お知らせ:
CD Les SaisonはHARB Classicsより今月下旬に発売になります。
そして、来月11月15日、CD発売記念コンサートが千駄ヶ谷の津田ホールで行われます。