2010年8月15日(日)
といっても、なかなか自分は優雅に休暇を。。というのは、目下難しい。
避暑地にいらっしゃるお客様宅へ訪問したり、避暑地でのコンサートの調律に伺ったり、行きと帰りの渋滞を除けば、避暑感覚を少しだけ体感しながらの仕事が二週連続続いた。
先週は、ベヒシュタインを置かれているお宅に伺い、昨日は、アトリエブルックスでのプレイエルを使用した寺田悦子さんのコンサートの調律だった。トークを交え演奏者にきわめて接近して響きの中に身を置く体験は、コンサートホールとはまた趣が違い楽しい。
避暑地では通年でピアノが使われる訳ではないので、楽器が敏感に反応してくれるかどうか、又、帰ってしまえば又直ぐに伺うという訳にはいかないので、近隣の調律をする時とは違った箇所に気を配りながら作業する事になる。
コンサートの場合は、その両方に注意を払わなければならない。
サンドのノアンの館では、友人を集め人形劇に興じたりコンサートをしたりしたというが、休暇中に近くに出かけていき「音楽会に遊ぶ」という意味では、19世紀ヨーロッパを彷彿させるスタイルではないだろうか。
こんな会が、いろんな所で開催されるような”ゆとり”が、日本の経済界の人達にもっと出てくれば、我々ような分野で仕事をする輩も、もう少し報われるようになるのではないか。。。
そんな願いを心に帰路についた。