2011年9月28日(水)
近藤嘉宏さんのベートーベンピアノソナタ全集(鈴木大介さんDirection) のCD録音が終盤に入った。
昨日から録音が始まり今日が2日目。
今回の録音は後期の作品の “Hammerklavier ピアノソナタ29番 B Dur op.106 ” だ。
Hammerklavier と名付けられてるが、交響曲がそのままピアノに置き換えられたような感じを受ける。本当に複雑で、且つ、ドイツ的な曲だな、という印象を録音を聴きながら改めて感じている。
ベートーベンはこの曲をN. StreicherとJ. Broadwoodの両方のピアノの音域と機能性を考えて作曲したということや、ベートーベンが「50年経てば人も弾く」と言ったといわれている位、極めて弾きこなすのが困難な楽曲だと言う事だ。
僕は楽譜を瞬時に解釈する能力は無いが、複数の楽器が楽譜から見えてくるし、多分とても難しいと言う事は想像できる。そして、これをピアノで表現するのは、なるほど頭を使う事だろうと思う。
現代のベヒシュタインでの仕上がり、どう完成するか楽しみだ。