2009年3月19日(木)
所沢ミューズにベヒシュタインD-280を持ち込み、メジャーレーベルから出される、Beethoven Sonata全曲CDの第一枚目の録音が昨日今日の二日かけて行われ、仕事をさせていただいた。
どうやらDirectorは、音楽を解釈しながらも、同時に耳は自分と同じ倍音の聞方もしているようだった…
曲の合間にチューニングハンマーと整音、整調工具を持ち微妙な修正を何度となくした。
全ての音のニュアンスを聞かせたいというピアニストのYKさんと、Directorの意見で、ベヒシュタインの素の音が強調されるマイクセッティングだったから、尚更微妙な響きのムラは許されなかったのだ。
YKさんはBeethovenをベヒシュタインで録音することを敢えて選んでくれたが、音楽的に意図されたことが一緒に仕事をさせていただいてよく理解できた。
録音技師の方も、いつもと違う響きつくりを楽しまれながらのお仕事をしてくださったようだ。
技師の方曰く
「ベヒシュタインもっと売れるんじゃないですか。認識変わりましたょ」
嬉しいお言葉を頂戴した。
スタジオ、ホールの担当の方々ピアノ機種を決める前に見に来て欲しいな。
僕は、ベヒシュタインは面白い選択だと確信するが。。
CDは5月20日発売だそう。
発売されたらここでも又ご案内させていただきたい。