倉敷・大原本邸 ベヒシュタイン8 
お披露目コンサート報告

2022年11月30日(水)

 

ほぼ1年前、倉敷市美観地区にある大原本邸にてベヒシュタイン8を査定しました。

「まずは弾けるように」ということで、ひどく錆びついている弦交換や、再調整を中心で見積もりを出しましたが、いざ修理をすることになり、八王子センターで再度査定をすると、いろいろと修理をした方がよい箇所が出てきて、最終的に当初の倍ほどの金額となってしまいました。

それでも修理して、お客さんに聞いてほしい、弾いてほしいという依頼者さんの気持ちが通じたのか、クラウドファンディングで資金を集め、修理開始、約10か月後無事納品お披露目となりました。

場所は大原本邸の入ってすぐの部屋に設置され、11/26はヴァイオリンとのデュオを中心としたプログラムでお披露目コンサート。修理を担当したY君が駆け付け、コンサート前に挨拶の依頼もあったようです。

「和」と「洋」のグッドマッチング。前パネルの透かし模様が修理前と修理後で逆になっているのがお分かりになるでしょうか? これは以前の修理で逆に取り付けられていたのを、今回戻したとのことです。ベヒシュタイン本社にも問い合わせをして、由来も確認しました。掛け軸には棟方志功がこのピアノを聞いて彫った版画も。(これは今後どこに展示されるのかわかりませんが、見てみたいですね)

倉敷は大原美術館で有名ですが、この大原本邸にもさまざまな歴史を感じられる展示がされています。コンサートついでに自分も再訪したいなと思いました。(ちなみに大原美術館の主展示室にもベヒシュタインがあります)

 

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