165 Jahre C.Bechstein 10 番外編2

2018年10月11日(木)

メンデルスゾーンハウスにたどり着くまでも道に迷いました。トラバントが並ぶのを見つつ、ちょっと危ない酔っ払いに道を聞いたりして、最終的にはN君のスマホで解決。便利な世の中です。

数ある音楽家の中でも、非常に裕福な環境で過ごしただけあり家は立派でした。メンデルスゾーンも使ったトレンドリンというフォルテピアノがあるかな?と思っていましたが、違うメーカーのものがありました(今年汐留のサロンで、1835年製のトレンドリンを使用してイベントをしました)。このハウスでのコンサートは100年くらい前のS社のものを使用。作曲部屋にはメーカー不明のスクエアピアノが。

デスマスクに毛髪というのはちょっと見てもなぁと思いますが、写真がない時代、どういう雰囲気だったかはわかりますね。音楽だけでなく、絵画もプロ並み、水彩画も多数展示されていました。

特別展では指揮者のK.マズア展が。Leipzigで活躍し、東ドイツ崩壊時に一気に有名になりました。ゲヴァントハウスのオケを長く指揮し、その音を守ってきた人ですが、やはりいろいろとあったようです。(芸術家、有名な人にはそれぞれありますね)

急いで次の目的地、楽器博物館へ。大学付属の楽器博物館ですが、Grassi Museumという複合博物館の中にはいっているようです。ここにはあの、クリストフォリのオリジナルフォルテピアノがあるということで以前より行きたいと思っていました。1726年のフォルテピアノを目指して、、、しかしなかなか探せず、学芸員のおじさんに聞いても不明、再び入口に戻り見直しました。ユーロピアノでも所有しているTroendlin(トレンドリン)のフォルテピアノを発見。モデルは違うのですが、感慨深いです。

その楽器はイタリアンのチェンバロのようにアウターケースに入っていました。シノワズリ(中国風)のケースはチェンバロだろうと見落としていました。「これかぁ」という感動とともに、中があまり見えなかったので残念でもありました。録音CDが販売されていたので即購入。クリストフォリ、レプリカは浜松にもありますが、本物を実際に見ることができよかったです。

やっと見つけたので顔がニヤついております。そして当時の楽器製造工房を再現した部屋が。弦楽器が主だと思うのですが、今でも使うような工具がいろいろとありました。

時間がもうない!とN君とは駅でパンを食べて別れました(Nordseeというシーフード系の軽食はおすすめです。醤油があればさらにありがたい)。ICE(ドイツの新幹線)で約1時間、Dresdenの空港へ向かいます。2等車ですが広々、いろいろなタイプの座席があります。WiFiも完備。

今回購入のエコバック。メンデルスゾーンハウスのものと楽器博物館では大学図書館150年のもの。「憎まれ、読まれ、愛された!」と。エコバック収集をしているのでうれしいです。