2019年3月30日(土)
近日中に、ベヒシュタイングランドのモデルA.184が東京ショールームに移動展示予定です。1922年製で象牙鍵盤、中身は完全オーバーホールしてありますので、安心して弾くことができます。
このピアノの特徴としては鍵盤が85本ということでしょう。ベヒシュタインは当時88鍵盤のものを製造できたのに、あえて85鍵盤のモデルを作りました。A(ラ)音を基準としたスケールの楽器を作ってみようという意欲的なモデルです。(88に対して3鍵盤少なくなるので少しはコストも削減できたかもしれません)
1903年から1926年まで製造されていたとメーカーのデータにはあります。考えてみるともう来年は2020年、このピアノもあと3年で100年になります。外装はほぼオリジナルを残し、刷毛でぬった感も時間を感じさせます。価格は3,980,000円(税込)です。
メーカーで長くマイスターをしていた方が自信をもって薦めるピアノです。展示が待ち遠しいです。