2020年4月10日(金)
ムソルグスキーのピアノ曲、出だしを聞けば「あの曲ね」と分かる超有名曲、「展覧会の絵」。ラヴェルの編曲で一躍有名になりましたが、やはりオリジナルピアノ版も魅力的です。小節ごとに拍が変化するプロムナードは一度耳にすれば忘れられません。
これは同時に2つの版が聞けるという魅力もありますが、引退を表明したV.アシュケナージの演奏が素晴らしいです。アシュケナージはこの曲を2回録音し、さらにオーケストラ版も自身の編曲で録音しています。若々しい演奏で、技術も冴えわたっています。
ブレンデルとプレヴィン&ウィーンフィル盤も捨てがたいですが、このメータ&ロスフィルとのカップリングは若々しさ、そしてスピード感がたまらない組み合わせとなっています。
このジャケットのように印象派の絵について書かれた曲ではなく、ガルトマン(ハルトマン)というほとんど無名の画家の絵についての印象をつづった曲集です。日本人は印象派の絵が大好きですが、その印象派に日本の浮世絵が多大な影響を与えているというのが興味深いです。話しが逸れましたが、いろいろと自分でイメージしながら聞くと本当に面白い曲です。