My Favorite CD Vol.43 ハンデルって誰?

2020年4月17日(金)

このCDのジャケットではHaendelとなっていますが、英語表記ではHandelとなっていることが多いヘンデル。ドイツ語のウムラウトをつけるのを忘れたのでしょうか? 言語によって微妙に人名も変わります。ずっと前に書いた指揮者のジョージ・セルも元はゲオルグで、アメリカに移って読み方を変えたとか。(ゲオルク・ショルティはそのままゲオルクで通していました)

このCD、冒頭のパッサカリアが素晴らしいです。チェンバロでよく演奏され、さらにはハルボルセンの編曲でも有名です。自分も以前に古澤巌氏のヴァイオリン&ヴィオラの演奏を聞いて「かっこいい!」と心に残りました。楽譜を入手して、たまに弾いていますが、変奏曲風の繰り返しが適当に弾くと非常につまらない。

このケフェレックの演奏は、徐々に盛り上げてはまた抑えてと緩急が素晴らしい。曲の最後にふたたびテーマを挿入することでよりまとまりを感じることができました。調律のお客さんにもらったCDですが、パッサカリアとさらにシャコンヌも入っており、お気に入りの1枚となっています。

チェンバロではボーモンやアスペレンのものをよく聞きいています。なかなかピアノでヘンデルはバッハの影に隠れているのかコンサートでもプログラムにはあがりません。

しかしリヒテル&ガブリーロフやペライアなど、まとめて弾いているものも少ないですがあります。(グールドもピアノではなくチェンバロで?弾いていた気がします)バッハにはない微妙なゆるさと美しいメロディ、もっと聞かれてもいいと思います。