Nohan Festival Chopin in Japan
サロンでの出来事から思うことVol.8

2021年4月25日(日)

温度湿度の急激な変化が、ピアノの状態に与える影響の大きさを身をもって感じる時間であった。コロナウィルス感染防止の対策をとってはや1年、サロンでの催しが減ったのはもちろんだが、開催するにしても非常にストレスを感じている。

この3日間、無観客でYouTubeでの配信という形で、ノアン フェスティバル ショパンの日本でのコンクールを行った。この状況なので、休憩ごとに換気で外気を取り入れるのはもちろん当然なのだが、ピアノにとってはまったく「当然」ではない。温度湿度が急激に変化し、さらに演奏時にはきつめの照明が当たる。普段だったらこう変化するかな?とか、やはりこうなったか、という予測がなかなかたてられなかった。直しもタイトな時間なので特にひどくなったものだけを拾っていくだけで終わってしまう。

いくら事前に念入りに調律調整をしていても、少なくとも今までの自分の経験値ではなかなかいいかんじに対応できていなかった(と思う)。もっと経験を積めという話でもあります。

こういう状況下で、コンサートやイベントを企画、開催していただけるのはすごくありがたいことなのだが、いつも以上に楽器への配慮をしていかないといけないなぁと思う3日間だった。

この6月から国際ショパンコンクールの予選が始まると。コンテスタントの演奏を聞くのが趣旨だが、ぜひその裏方の人たちの努力というか貢献にも注目したいと個人的に思う。無観客で皆配信で聞くのかな?

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