デュ・プレやヨー・ヨー・マの弾いていたチェロに「ダヴィドフ」という名前が付いています。ストラディヴァリのチェロは数も少なく、タクシーに忘れてしまったとか、ニュースになっていたのを記憶しています。
その「ダヴィドフ」という名前は、チャイコフスキーに「チェロの帝王」と言わしめたチェリストのものだったというのを知りました。
1838年3月15日に生まれたそうです。ショパンも存命、ブラームスは5歳、同じ年にはビゼーが生まれています。かなり昔の人ですね。
録音などもないと思うので(多分)、どうすごかったのかは文章で読むしかないのですが、チェロの愛称になるくらいなので、すごい人だったのでしょう。
ピアノには愛称はなかなかついていません(個人的に名前を付けている人はいると思います)が、弦楽器にはけっこうついています。「ドルフィン」「ジュピター」「メサイヤ」など。ストラディヴァリウスがほとんど?
ピアノも200年、300年と使用が可能になり、そしてだんだんと熟成が進みより良い音になっていけば、「リヒテル」「ミケランジェリ」「ケンプ」とか愛称が付くのかもしれません。(フレームが弦張力に負けずに堪えられればいいのですが)
また、持ち運びが簡単にできるようになるというのも必要かもしれません。基本ピアニストはホールなど備え付けの楽器を使うことが多いので、自分だけが弾く楽器を使えないというつらい部分があります。
そうなると、やはりその楽器に慣れた技術者の存在が重要になってきます。日本では年々その技術者になろうという人が少なくなっています。ピアノの数が減っていっている、弾く人が少なくなっている、いろいろと原因はあるのですが、無くなることはないと思います。生き残れるように「いいピアノってなんだろう?」と常に探求していきたいと思います。
ダヴィドフからかなり脱線しました。