2015年4月3日(金)
1881年4月3日、児島虎次郎が誕生しました。倉敷にある大原美術館の収蔵品をヨーロッパから買い付けてきた洋画家です。
何度か訪れていますが、日本であれだけの洋画コレクションが常設になっている美術館は少ないのではないでしょうか? 有名なところではグレコの「受胎告知」があり、美観地区にある喫茶店も趣があります。同美術館の民芸コレクションも充実していて、隣にある国際ホテルに一度泊まった時には、センスの良い部屋のインテリアや、ロビーに棟方志巧の版画があったのをよく覚えています。
その質の高いコレクションのある展示室に、ベヒシュタイン(1901年製?)が設置されています。定期的にコンサートも行われていて、名画に囲まれてのコンサートはぜいたくなひと時だろうと想像します。
美術館のHPを見ますと、1950年(昭和25年)に創立20周年記念にピアノ設置し、コンサートをしたとあります。その時はラザール・レヴィが弾いたそうです。http://www.ohara.or.jp/201001/jp/B/B2d.html#header
その後も有名な演奏家が使用したようで、最近はオーバーホールもされて、ますます盛んにつかわれているようです。
その美術館の基礎を築いた、児島虎次郎、なかなかの審美眼の持ち主ですね。シャバンヌの「幻想」が個人的には好きです。