2015年11月3日(火)
1928年11月3日、手塚治虫が生まれました。マンガの神様と言われ、その仕事量はいまだに不明な部分もあるようです。
ちょっと前に読んだ「ビブリア古書堂の事件帖5」に「ブラック・ジャック」の単行本をめぐる話が出てきて、出版の時期によって同じ巻でも収録内容が変わっていたり、実際に話自体が変更されていることもあるということがとても面白く、一気に読んでしまいました。
個人的には「アドルフに告ぐ」が一番好き、というか感動した作品です。3人のアドルフをめぐるフィクションですが、中学生の時、深夜一気に読み切って、興奮のあまり寝られなかったのを思い出します。音楽関連で言えば、ワーグナーの胸像も重要なアイテムとして登場します。
手塚治虫はマンガを描いている時に、クラシック音楽をよく聴いていたと、これもマンガですが、藤子不二雄Aの描いた「まんが道」で仕事の手伝いに行った時にチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」を聴いていたと。ベートーヴェンのピアノ曲以外にも「悲愴」があるのかぁ、とその時知り、それ以来カラヤン、アバド、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、ゲルギエフ、オイストラフ&BPOなんていうのも聴いてきました。今でも不思議な曲です。
手塚治虫の作品で、未完に終わった「ルードヴィヒB」(ベートーヴェンの生涯を描いた）、「ネオ・ファウスト」、今となってはかないませんが続編を読みたかったです。