My Favorite CD Vol.33 ブラームスとハリネズミ

2016年3月12日(土)

brahms

これはまさにジャケット買いのCDでした。最近ペーター・レーゼルはよく来日して演奏会を開いていますが、ドイツを代表するピアニストです。といっても、以前は「知る人ぞ知る」というイメージが強かったように思います。それは旧東ドイツで活躍していたピアニストというのが影響しているのでは?と思います。
たしかドレスデン出身でモスクワ音楽院に学び、チャイコフスキーコンクークールにも受賞歴があります。この人のラフマニノフの協奏曲を推す人もいますね。
このブラームス作品集(5枚組)は、わりと早くから出ていたものですが、ジャケットがとにかくいいですね。ハリネズミは「Zum Roten Igel 赤ハリネズミ」というウィーンのブラームス行きつけの居酒屋にちなむもので、影絵のコンビはどこかで見たことある人も多いのではないでしょうか?
今その居酒屋はなくなっているようですが、その跡地はブラームスファンにとっては聖地となっているそうです。
特に派手さはないのですが、地道にコツコツ弾いていくブラームスという「シブさ」が感じられる演奏です。ソナタの1番などはほとんど聴く機会もないと思いますが、作品1にしたくらい、自信を持って出版したようです。聴いてみてはいかがでしょうか?