2016年1月6日(水)
昨年末、約2年ぶりに以前住んでいた神戸を訪れました。仕事では何度もこの2年間で行っていますが、家族を伴ってではありませんでした。
神戸のママ友宅へお邪魔するというのが目的。午後から2軒をはしごする強行軍でしたが、思わぬプレゼントをもらいうれしかったです。
ゴフスタインという作者、きれいな装丁で「ピアノ調律師」というタイトル(すえもりブックス)。
10年前に発刊されていましたが、自分は全く知りませんでした。
調律師が偶然引き取った孫娘が、将来調律師になりたいと強く思い、実際お客さんのピアノをいじってしまう。有名なピアニストが素晴らしい演奏をしても、ピアニストになりたいと言わず、やはり祖父のような調律師がいいと言う内容で、なかなか興味深かったです。
調律師というのは他国ではあまり通用せず、ピアノ技術者が正しいと思いますが、ピアノがあって、ピアニスト(演奏者)がいて初めて必要とされる仕事です。
もともと日本の楽器ではないので、過去100数十年、日本の技術者はいろいろと苦労をしてきたと思います。ピアニストはもっと苦労しているはずです。
この物語のように、子供から「なりたい仕事」と思われるような、そんな技術者になれるよう努力しないとと思いました。