共演拒否撤回 アルゲリッチ

2017年12月25日(月)

あのウィーン・フィルハーモニーと共演を拒否しつづけていた演奏家がいたことを新聞で知りました。ピアニストのM.アルゲリッチです。最近その共演が実現したと載っていました。有名な話だったのかもしれませんが、自分ははじめて知り驚きました。

理由は「長く女性の入団を拒否していたオーケストラだから」と。伝統やしきたりということで長く続き、よいこと、誰も疑わないこととされていることに異を唱えるというか反対するというのはすごくエネルギーがいることです。最近は1割ほどの女性団員がいるとのこと。ニューイヤーコンサートでも見受けられるようになってきて、変わってきたのだな、と自分も感じていました。

その共演の実現に寄与したのが、またしてもバレンボイム。ほんとこの人にはすごいというか感心してしまいますね。同じアルゼンチン出身ということもあり、デュオを組んだりもしていてお互いを認めているのだろう。この時のコンサートマスター(ミストリンというのでしょうか)は女性だったと。

200年くらい前は音楽家は男性中心、女性の音楽家はほぼいない状況。ロマン派になりクララ・シューマンやファニー・メンデルスゾーンなど少しは名前が知られるようになってきました。歴史の表舞台には出てこないだけでもっといるのかもしれません。

ピアニストも男性が多かったのですが、最近は男女ほぼ同数くらいなのではないか?と思います。日本においては圧倒的に女性が多く、自分が子供のころはピアノを習うのは女の子みたいとからかわれた記憶があります。今ではもうそのようなことはなく、むしろ習いごとはピアノだけをやっていればよい、という人もいます。