アシュカール、ベヒシュタイン、サントリーホール

イスラエルのピアニスト、サリーム・アシュカール(Saleem Aschkar)が先日来日し、サントリーホールにて日本フィルとインキネンの指揮で、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第2番を、ベヒシュタインで演奏しました。

その時の演奏の感想を、聴きに行っていた汐留サロンのスタッフから聞きました。

「ベヒシュタインの響きもアシュカールの演奏も、様式とマッチしていてとても素晴らしかったと思います。ベヒシュタインの音色はサントリーホールの音響に埋もれず、一音一音クリアに聴こえてきて、とても力強くどっしりと安定した低音の響きが特に印象的でした。アンコールではシューマンのトロイメライが演奏されました。会場の隅々へと響き渡ってあたたかい音が心に残りました。」

ついにという感慨がこみ上げてきます。日本クラシック界の殿堂とも言えるサントリーホールで、ベヒシュタインのフルコンサートグランドとオーケストラが協演する。非常に喜ばしいことで、今後もますますこのような動きが出てくることを期待したいです。

個人的にはイスラエルの人が、ベヒシュタインでメンデルスゾーンを弾くということに感慨もあります。CDも出ているようなので、さっそくチェックしたいなと思います。