What Day is Today? 緑響く

2018年7月8日(日)

110年前の7月8日、日本画家の東山魁夷が長野に生まれました。

この人の絵を好きになって、特にヨーロッパの都市を題材にした作品は、そのモデルとなった都市を学生の頃いくつか訪ねました。(「晩鐘」のフライブルク、ハイデルベルク、リューベックなど)

そして、もっとも有名な作品の一つ、「緑響く」にもモデルとなった池があると知り、今度行ってみようと思っています。

緑のまぶしい湖畔を白馬が静かに駆けている、見れば「あー、これね」とわかる作品ですが、八ヶ岳中央高原の御射鹿池がそのモデルとのこと。インターネットの画像で見ると確かに似ています。それに池の水面に森の木が映り込んでいます。新緑の頃がいいのかな?と思っていますが。

この絵を描く動機となった音楽があり、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2楽章がそれだと何かで読みました。映画などにも使われて非常にポピュラーですが、最近はあまり演奏会でも聴かない気がします。有名すぎるからでしょうか?

第2楽章は20番以降では非常に美しいものが多く、20番、21番、23番、26番など「あー、これね」とついついいろいろな人の演奏を聴き比べてしまいます。20 番、21番はグルダ、23番はポリーニ、26番はラローチャがいいかな?と勝手に思っています。

今年は生誕110年で、大規模な回顧展が各地で予定されているようです。「緑響く」は長野県信濃美術館・魁夷館に常設ですが、今年は各地に巡行するみたいです。