2023年11月29日(水)
今月と言ってももう明日で嗚月も終わり。
最近調律にうかがったお客さんが、ドビュッシーの「夢」を弾いていると聞き、久しぶりに取り出しました。確か2年前のこのシリーズのはじめにも「夢」のアルバムを取り上げたと思います。
福間さんの「フランスロマンス」というアルバムの一曲目。耳に馴染む曲で譜面もそんなに難しくない。しかしこのアンニュイ感を出そうと意識すると、とたんに硬い演奏となってしまい、どうも難しい。少し酔ったくらいがよいのかも?と思いまする。
ベヒシュタインのクリアだけど硬すぎない、ちょうどよい柔らかさで、一曲目からぐっと引き込んでいく。ついつい最後まで聴いてしまう。どれも「あー、うまく弾けたら楽しいだろうなぁ」と思ってしまう曲ですね。
A.ワイセンベルクの編曲シャンソンもなかなか聞けない佳曲ですね。余談ですが、昔ワイセンベルクは”Sigi”と名乗っていたようです。アレクシスの愛称なのでしょうか?それとももっと深い意味があるのか、また調べてみたいと思いました。