今月の1枚 Oktober 2023
平行弦の響き ベヒシュタイン170年

2023年10月31日(火)

 

創業170年のベヒシュタインにちなみ、1867年製ベヒシュタインを展示しイベント等で弾いています。作りは当時のプレイエルに似ていて、もちろん平行弦仕様。数年前にピアニストのバレンボイムとベルギーのC.マイネが平行弦のピアノを現代によみがえらせ話題となった。そちらは録音もありクリアな響きに物足りなさも感じるくらいに。日本にもコロナ禍中に来てコンサートしてましたね。

さて、今回はブゾーニがバッハの曲をアレンジしたもの、そしてオルガンのコラールを弾いているものを聞いてみました。ヤン・ミールス(Jan Micheils) が1860年製のベヒシュタインとマイネ製の平行弦ピアノを弾き分けている。楽器の画像を期待していたが、1860年のベヒシュタインの画像はなく、展示中の1867年製に似ているのかな?と想像をしつつ聞いた。(CDの注文から時間がかかり届いたので、もう月末となってしまった)

ピッチの違いはほぼ気にならない。440Hz.に近いのかもしれない。オルガンコラールはヴァルヒャでよく聞いているが、有名な旋律のものから目まぐるしく右手が動いてあっという間に終わる曲もある。それが何の違和感もなくすっと耳に馴染んでくる。これはいいなぁと何回も聞いた。ブゾーニの方は一回聞いたくらいであまり気に入らず、シャコンヌからコラールをリピートしている状態。

オリジナルというジャケットの表記があるが、何がどのくらいオリジナルなのか、楽器の状態についても記載があるとよいなぁと思いつつ、これは非常におすすめのCDであると思った。キュビズムを思わせるジャケットのブゾーニの絵もよいですね。

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