「どこかにベヒシュタイン」

2023年5月15日(月)

 

「どこかでベートーヴェン」中山七里(宝島社)のミステリー小説にベヒシュタインの記述が。

「さよならドビュッシー」(同著者)の映画にもベヒシュタインが登場していたので、有り得ると思いながらも、実際主人公の岬洋介がベートーヴェンを弾くシーンは、なかなか著者のベヒシュタイン愛を感じてしまいました。

ミステリーの内容には、ベヒシュタインはほとんど関係が無く、まぁ仕方ないかとも思いましたが、「月光」・「悲愴」の演奏シーンは、神童(岬洋介)が弾くのを想像しながら読むことができた。また話の舞台が岐阜県の加茂郡にある高校で、自分の出身地に近いこともあり、場面を容易に想像することができた。

音が聞こえなくても、小説やエッセイにベヒシュタインが出てくるとなぜか嬉しくなってしまう。以前も「革命前夜」(須賀しのぶ 文春文庫)にベヒシュタインとブリュートナーが登場した時も嬉しかった。探せば実にいろいろと小説に取り上げられていると思う。すぐに思い出せないのがもどかしいのですが、また思い出したらお知らせいたします。

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