今月の1枚 Mai 2023
硬派なBrahmsはお好き?

2023年5月2日(火)

 

先月4月22日、ベヒシュタイン・セントラム東京のショールームで、ピアニストの安井耕一氏を招いて、コンサートイベントがありました。1867年製のベヒシュタインが、こんな音を出すのか!と驚きのイベントとなりましたが、その時のブラームスのインテルメッツォOp.118-2がよかったため、思わず10年以上前のジルベルシュテインのブラームスを帰宅して聴きました。

曲はOp.118ではなく、Op.76のピースや変奏曲です。D280を使用し録音は2007 年、Bad Homburgの城内教会でとなっています。

楽器のせいか城内のせいか、非常に硬質な音に聞こえます。ジルベルシュテインはソビエト出身、グネーシン音楽院で学んだバリバリのロシア系ピアニスト。太くて硬い音だなぁと思いました。このジャケットの画像からもごつい手をしているのがわかります。

このK&Kはドイツの出版系レーベル、クラシックの他ジャズの音源もあるようです。ジルベルシュテインはベートーヴェンのソナタも同じくD280で録音しています。近年は新譜がないのですが、ベヒシュタイン使用の音源は何枚か出ているので、興味がある人は探してみてください。

3 thoughts on “今月の1枚 Mai 2023
硬派なBrahmsはお好き?

  1. 尾山様 田中と申します。2月11日に1867年のベヒシュタインを聴き感銘を受けた者です。ジルベルシュテインのブラームスが聴きたくなり探したのですがありませんでした。ACCORDから出ているAlice ADER演奏のブラームス小品を久しぶりに聴きました。1887年のベヒシュタインです。op117では1867年製を思い浮かべました。またDanteから1929年製ベヒシュタインでのフランク(演奏:Jean-Gabriel-Ferlan)も聴きものです。しっとりとした重厚な作品にはベヒシュタインが最高ですね!セントラムではD282も聴かせていただきましたが素晴らしいの一言に尽きますね!また時間があったなら伺いたいです。

    1. 田中様 コメントありがとうございます。ジルベルシュテインのブラームス廃番になっているようですね。自分も調べてみましたが、在庫なしばかりでした。そもそもが録音が少ない人なのかもしれませんね。
      いろいろとお聴きになっていらっしゃるようなので、お越しの際にはお話ししたいですね。記載されている音源自分も調べてみます。ブラームスは今度買おうと思っているのが、S.ハフがピアノを弾いているクラリネットソナタです。クラリネットが誰だったか失念しましたが、非常にいい演奏、録音でした。そのうちレビューを書こうかと思っています。

  2. 尾山様 ブラームス廃盤のお知らせありがとうございました。D282使用のCDでこのピアノの特性をよく捉えているのは、GENUIN、演奏:Yekwon Sunwooではないでしょうか?(セントラム購入)時々聴き返してます。美しいベヒシュタインです。元々私は録音はあまり信用していませんが、成功した録音として強いてあげれば、ベヒシュタインならボレのリスト、ロ短調ソナタ、スタインウェイなら雁部さん演奏のVintage Stainway(1887)かと思っています。前述したフランク、買った当初は馴染めなく聴くことはありませんでしたが、10年以上経って聴き直してみるとベヒシュタインの良さが分ってきました、今は愛聴盤です。しっかりとした主張を持った歴史が引き継がれているのですね。

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