「レコード芸術」の休刊

2023年4月12日(水)

 

「レコード芸術」休刊! 新聞にその見出しを見つけた後、ショックから立ち直れずにいる。少しおおげさかもしれないが、それくらいの衝撃だった。

いつ創刊されたのか自分は知らないが、クラシック音楽を聴き始めた中学、高校のころは定期購読もしていた。後半のステレオ機器についての記事はほとんどすっ飛ばしていたが、それ以外の新譜、旧譜、さまざまなレーベルの企画などくまなく読んでいた。年末にはその年の新譜情報をまとめたブックも付録として付いたり、途中からはサンプルCDも付いたりしてなんとか時代の要求に応えようともしていた。思えば30年以上は付き合っていたことになる。

最近の配信サービス、レーベルの統廃合、音楽番組の減少でCD(レコード)は売れなくなっているとわかってはいた。CDの価格も本当に変わった。買い手は安くなるに越したことはなく、しかも店でなくネット経由でほんとうにいろいろなCD、情報を手に入れることが可能になった。いづれ、という思いもありながら、しかしまさか、という思いがまだ残っている。

「休刊」は=「廃刊」と言われるので、おそらく復刊はないだろう。あるとしても電子版か。モノで所有し、安心する世代はなんだかなぁと残念で仕方ないが、受け入れていくしかないのだろう。日本レコードアカデミー賞ももうなくなるのだろうと思うと寂しいな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です