165 Jahre C.Bechstein 3

2018年9月25日(火)

研修は技術セミナーとセールスセミナーに分かれ、私は技術セミナーのTopic1の調律、整音セミナーを選択し、自分の錆びついたドイツ語での研修を希望しました。

Matthiasさんについて、M/P192の新モデルA192を使用しての研修。ベヒシュタイン製のハンマーの第1整音、ファイリングを1日半かけて行いました。一緒に受けたのは9月よりケルンのBechstein Zentrum(ベヒシュタインセンター)勤務となったAlexanderとドレスデンの店舗経営者Andreaさんの3人。やはりドイツ語がついていけない。しかもいきなりのduで、動詞が聞きとれず。集中力はものすごかったと思います。

作業は無駄がなく、しかも自分達の不揃いな出来もきれいに整え仕上げられ、「うーん」と唸るしかなかった。

ひとつキーワードは”sauber ”という単語。意味は清潔、清楚とかいうニュアンスですが、弦当たりが正しくなり、余計な音成分がなくなりすっきりした時に使っていました。「ほら、sauberになったでしょ?」と。音に関してこの表現は知らなかったので、今後使ってみたいと思いました(使えるか?)。ドイツ人にはきれい好きが多いですが、このMatthiasの部屋も無駄が全くないきれいすぎる部屋でした。

後で聞くとこの方、ベヒシュタインのTon-Meisterでグランドの最終チェックを行っている人でした。普通のおじさんに見えていたのが、急にオーラが見えてきました。

研修会場は工場内なので、撮影はせずショールームを中心に。G.ウィンストンを弾いている方がいました。

これはスフィンクスモデルでBモデルを元に外装を凝りまくったピアノです。弾くのに気を遣いそうですが、工場見学の際にフレームがまだ2つあったので、売れたらまた作るのかな?と。そしてどんな人が買うのかな?とも。

さらにⅥという古モデルを完全オーバーホールしたピアノも。チェコ工場に古いモデルを集め、集中的に修理を行っているそうです。ハンマーもベヒシュタイン製を使、ほとんど新品と言ってもいいくらい。響きは古さも感じつつ、今のベヒシュタインの音もある不思議な感触を得ました。