165 Jahre C.Bechstein 5

2018年9月29日(土)

研修2日目、前日ハンマーフェルトに注した硬化剤の音を確かめたり、サンプルで作った音に他を合わせていきます。常にフェルトの状態は変化していきますので、時間がたったり、弾いたりするごとに確かめていくということが大切です。

そしてピッカーでできた針の穴を消し、ハンマーを落ち着かせるためにファイリング(フェルトの層をめくる)を行います。その作業も非常に効率よく行われます。できるだけペーパーやすり(実はペーパーではなくプラスティック製のやすりを使用)の長さを使い、一気にめくりあげます。短い部分で何回もやるのはフェルトの繊維を汚くしてしまいます。思い切りが悪く、「Itaru、もっと長い面を使って!」と言われ続けました。ドイツは今年の夏非常に暑く、30度以上が続き、基本クーラーのないドイツの部屋はかなりの温度に。湿度はそこまででもないのですが、汗をかきながらファイリング。

削ったフェルトを窓辺にアクションを向けて、エアーコンプレッサーでプシュッと。便利かつ効率がいい。窓からはレセプションで使用する巨大なテントが見えます。

最後にアイロンをあてて、仕上げをMatthiasが行い美しくなりました。

2日目研修後は近くの(歩いて30分)スーパーに買い物。ここぞとばかりにHariboグミを購入。そして3日目研修後は近くの街Zittauに行ってみることに。

Oberlausitzでもかなり南に位置するZittau(ツィタウ)はドイツ、チェコ、ポーランドの3つの国境が接する街で、思っていたよりも古く歴史ある街でした。

旧市街に入り、Markt広場に。石畳も美しく、その中心にRathaus(市庁舎)があります。勉強不足で戦争でこの街がどうなったのかわかりませんが、もし復元したのならば、相当な根気がいったのではないか?と思います。

しばらく街を散策します。きまぐれな天気雨が降ったり止んだり。今回の研修ツアーに参加した方と駅の方へ行ってみたり、どこかでご飯を食べようと店を物色したり、なかなか楽しかったです。

Wirtshaus (宿屋)というレストランがあったので入りました。おすすめは鱒のタルタルがマッシュポテトにのった一皿、ビールももちろんおいしかったです。研修に参加されているスイスのお店の人、カナダの技術者らも同じ店にいてにぎわっていました。

部屋に戻り、ベッドの上の地図を見てみると、Zittau付近にベヒシュタイン工場のあるSeifhennersdorfらしき名前が2つありました。おそらく左側のSeiffenとなっている方だと思いますが、興味深いです。ドイツの道路地図を今回購入したので、いろいろ見比べたりして楽しんでいます。