C.Bechstein Millenium116

2018年2月19日(月)
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ベヒシュタインのマイスターピース・アップライトでミレニアム116というモデルがあります。

このモデルは、2003年にベヒシュタイン創業150年を記念して造られました。当初は”Pro Bechstein”シリーズがあり、その流れをくむモデルという位置づけもありましたが、今はそのプロベヒシュタインシリーズがなくなりましたので、モダンなデザイン、かつコストパフォーマンスにも優れた人気楽器となっています。元S社の技術をされていた方も絶賛のミレニアム116です。

その中古が今、八王子センターに入ってきましたので、ぜひご覧いただきたいと思います。現行モデルと少し違う個所は、腕木の下の通常「脚柱」と言っている部分がないということ。(画像では赤く丸をつけた部分)個人的にはこちらの方が、すっきりとしているので好きですが、何かバランス的に不安定に感じる方も多かったのか、今は少し脚のような部分が足された形となって116Kと呼ばれています。(Kはmit Konsole 脚付きの意味)

ミレニアム116はそのクリアな音を作る響板、支柱の設計、組み立てはClassic118と同じですが、外装デザインの関係で少し腕木の付き方が違います。響きがよりダイレクトに楽器に伝わり、比べると反応が速いと言われます。この辺りは好みの問題になってまいりますので、どちらがいいとかいうことではありません。百聞は一見に如かずなので、ぜひ興味がある方は見に来ていただきたいです。

今年はドビュッシー没後100年ということで、入手が難しくなっていたA.プラネスのピアノ曲集が再発売されています。たしかベヒシュタインで前奏曲を弾いていたと思います。記念イヤーにベヒシュタインでドビュッシーをぜひ!