2012年10月27日(土)

記憶

匂いの記憶 色の記憶 味の記憶 感覚の記憶には色々あるが、ぼくにとって脳裏の底に沈んでいる記憶の引き金になる感覚の一つに、響き、がある。 今日は、ピアニストの内藤晃さんに依頼を受け、久しぶりに恵比寿にある日仏会館のベヒシ… 続きを読む

2012年9月2日(日)

苦闘

もう少しためが効いて、ピアニッシモを出しやすく。。。 という依頼を受け、仙川にある音楽大学のプレイエルのオリジナル楽器の調整に悪戦苦闘した。 鍵盤を押してハンマーが上がると言う意味では同じだけど、調整マニュアルも無ければ… 続きを読む

2012年8月31日(金)

影響

ブリジストン美術館で、「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」という展覧会が開催されている。 その展覧会の期間中に数回ドビュッシーのレクチャーコンサートも行われている。 ドビュッシーが高く評価していたピ… 続きを読む

2012年8月10日(金)

巨匠

ルドルフ・ゼルキン(Rudorf Serkin) のサインが鉄骨に入ったC.Bechstein Sと、バドゥラ・スコダ(Badura-Skoda) のサインが鉄骨に入ったC.Bechstein Kがドイツから八王子工房に… 続きを読む

2012年7月11日(水)

共鳴

特定の音が共鳴していると演奏に支障をきたすが、わざと共鳴させる弦の部分を設けているピアノもある。 現行品のベヒシュタイン・グランドピアノはこの共鳴弦部分が設置されている。 その共鳴部分をDuplex-Scalaと言うが、… 続きを読む

2012年6月24日(日)

調整

二週間程前、古典調律の研修会を、国立音大調律科の同窓会有志で行なった。 講師に同期の友人、岡本芳雄君を兵庫県から呼んだ。 彼は社会に出てから、ずっとと言っていい位古典調律を研究している。色んなパターンを自分のアイデアを取… 続きを読む

2012年6月8日(金)

査定

本日長野県のN高校にベヒシュタイン グランドピアノ Model A の修理査定に伺った。 大正13年に購入されたピアノは、長い歴史の中で酷く痛んでしまい、演奏で使用できない状態のまま音楽教室の片隅に置かれていた。 以前、… 続きを読む

2012年6月7日(木)

愛着

以前会社の輸入と出荷を担当してたNさん(旧姓)が結婚してつくばに居を構えられた。 現在は、社労士の資格も取られ、地元の会計事務所にお勤めだ 趣味でフルートを吹く彼女から、「お薦めのいいピアノがあれば教えて欲しい」と、連絡… 続きを読む

2012年5月28日(月)

収録

今日はテレビ収録の為の仕事だった。 仲道郁代さんがショパン時代プレイエルを手に入れられ、そのピアノを使ったBSフジの番組の収録が、代々木上原のムジカーザで行なわれた。 調律している姿も撮影されたので、少し映るのかな? 5… 続きを読む

2012年4月27日(金)

道程

ベートーベンピアノソナタ op.111、そして、約3年半前、このプロジェクトの初日に録音したソナタを再収録し、近藤嘉宏さんのベートーベンピアノソナタ全曲録音の幕はおりた。 このプロジェクトをご一緒させていただいた事で、普… 続きを読む