今月の1枚 Januar 2022 「夢」ルイ・レーリンク

2022年1月9日(日)

ベヒシュタイン・セントラム東京のグランドオープンをきっかけに、今までの「My Favorite CD」を改め、最近増えてきたベヒシュタインを使用しての録音を、毎月1枚取り上げることにしました。(以前のブログで取り上げたものもあるかもしれませんが、ご了承ください)なるべく現在入手可能な音源を取り上げます。

さて、今月の1枚と考えた時に、ベヒシュタインで私が聞いたコンサートのエピソードを一つ。約20年前、オランダ人ピアニストのルイ・レーリンクが、東大和市のハミングホールにあるベヒシュタインを弾いたコンサートを、私はユーロピアノ(現ベヒシュタイン・ジャパン)の技術研修生だった頃聴きに行きました。ちょうど秋の夕暮れ時だった記憶があります。

ちょっと面白い趣向が凝らされていて、ドビュッシーの「月の光」の演奏時、スポットライトが壁に当たり、満月が浮かび上がりました。どこかでお寺の鐘が「ごーん」と鳴りそうなくらい「和」な感じがしてちょっとニヤリとしてしまったのですが、なぜかすーっと心に音楽が入ってきました。その後ルイさん<弊社ではルイさん(もしくはルイ先生)と呼んでおります>に聞くと、その時の月についてはあまり覚えていないということでしたが、ベヒシュタインの透明な音が「合う―」と感慨にふけったことを思い出しました。

私のドビュッシーの「月の光」のイメージは、三日月(クロワッサン)にうすく雲がかかり、その光が水辺を照らし、、というものでしたが、それをまさに感じさせてくれる演奏が、今回ご紹介するルイ・レーリンクの「夢」というアルバムです。ハミングホールのベヒシュタイン・Cモデルでの録音です。初っ端からで申し訳ないのですが、けっこうレアなCDとなっているようです。他にもタイトルにもなっているドビュッシーの「夢」やメンデルスゾーンの無言歌集の「甘い思い出」など美しい曲が入っています。

ちょうど司馬遼太郎の「オランダ紀行」を再読していて、オランダと日本の関係(縁)を感じていたので、オランダ人のルイさんを思い出したというのもあります。こんな感じで、その時に思い出したCDを毎月取り上げてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

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