2021年8月7日(土)
ベヒシュタインでムソルグスキーの「展覧会の絵」の圧倒的な名演を聞かせた、イリーナ・メジェーエワさんが、「ピアノの名曲」2017年に続き、また本を出版されました。
「ショパンの名曲」(講談社現代新書)でさっそく読んでみた。ピアノのジャンルごとに好きな、名演奏の紹介があるのがうれしい。ピアニストがどういう演奏をおすすめしているのか?というのは興味がある。ロシアのピアノ教育は、リストの流れをくむザウアーとかアントン&ニコライ・ルビンシュタイン、タネーエフ、G.ネイガウスなどその層がとても厚い。
A.コルトー、G.ネイガウス、ソフロニツキーなど予想通り少し古い方が多いのだが、A.ルビンシュタイン、C.アラウ、ホロヴィッツなどわりと最近の方のおすすめもあり、今回改めて聞きなおしてみた。
すごくいいなぁと思い、聞きなおしたのが、このA.ルインシュタインの演奏。王道と言ってしまえばそれまでなのだが、抜群の安定感がある。ショパンの様々なジャンルの曲が一気に楽しめる。ステレオの音も古すぎずによいです。2番のソナタから、バーラード4番、英雄ポロネーズとつづく2枚目の終盤がいいですね。
メジェーエワさんおすすめの古い演奏もYouTubeで楽に検索ができるようになった。この本を片手にまたいろいろと聞きなおして見ようと思いました。