Concert8は本当にKing of Uprightpianosか?

2022年9月20日(火)

 

イングランド国王のエリザベス女王が死去し、ヨーロッパ関連のニュースがその葬儀を中心に放送されているのを見ていた。葬儀の中で歌われた国歌の歌詞が”Queen”から”King”に変わっていたというのを知り、ふと思ったことがある。

最近「ロマネ・コンティの里から」(戸塚真弓著/中公文庫)を読んでいて、ボルドーのロマネ・コンティは「ワインの王様」ではなく「ワインの女王」と現地では呼ばれていることを知った。それは”Romane”が女性形というフランス語の名詞の性に由来しているのだそうだ。

そこでベヒシュタインのコンサート8というアップライトピアノを、最近「King of Upright Pianos」と称していることが気になってきた。ドイツ語の名詞は、男性、女性、中性と3つに分類されるので、フランス語よりもややこしいのだが、アップライトピアノは”das Klavier”と中性なのだ。もうお分かりかと思うが、この表現はもともとは、明らかにドイツ語での表現ではなかったということになる(英語か)。英語の名詞にも昔は性別があったようだが、今はかなり簡素化されていて、定冠詞の”the”がその名残である。”piano”は元はイタリア語だから、次はイタリア語を調べてみよう(イタリア語の名詞に性別があるのかどうかも自分は知らない)かな。

だから何?ということではあるが、言葉はいろいろ特徴があり、それらは気づかないところに影響を与えているのだなぁと思ったということです。ピアノに関係なくてすいません。

それにしてもいわゆる「王室ネタ」は人気があるなぁと思います。ヨーロッパで王室を残す国は少ないので、このフィーバーを見てかなりの国の人がうらやましいと思ったのではないか?と。日本も皇室があるが、なんやかんや言われながらも、これからも続いていくものと皆思っている(だろう)。

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