2013年7月23日(火)
調性感って何だ? 考察できるようなレクチャーをしたいね。
次の工房コンサートのテーマが数週間前に決まった。
工房コンサートシリーズは末永さんと稲岡さんと始めた、八王子工房内で、のこぎり・鉋・ノミ等の工具の前で行うコンサート。こんな面白い事をしているのだから、きっといつかテレビが取材に来るだろう。と実は僕は密かに思っているのだ。
「先ずは咀嚼が必要だ」
と言う事で、今日稲岡さんが工房にいらっしゃった。
Neupert 製作のWalterタイプが工房にあり(売り物)これをミーントーンで調律し、レクチャーのイメージ造りにモーツァルトの楽曲で検証。ミーントーンだと、耳がなれる迄、音程がずれているようですこし気持ち悪いが、耳がその音程になれてくると、苦しい場面や解決の場面を、また、手前に出したい音を、響きが自然に作ってくれるのが解る。面白い事は、ある場面では同じ音がかなり低く聞こえ音程のズレの感じも不安感を煽るにのを手伝うが、ある場面では同じ音が普通に聞こえる。
小一時間、稲岡さんはイメージを作るため Probe
色んなアイデアが浮かんだよう。
楽譜に書いてある事が自然にそうなる。と。
さて、次はC.Bechstein M をバッハの不等分律 Bach’s seal ver. Okamoto for pianoに調律し検証。
面白そうなアイデアが稲岡さんの演奏を聞きながら沢山浮かび、ここでも盛り上がった。
デジタルピアノや量産ピアノではこういう事はできない。と言う事を多くのピアノの先生に体験していただきたい、という気持ちが日に日に強くなる。