2021年10月2日(土)
アメリカ人のピアニストでモーツァルト弾きと言われるのは、M.ペライアかなと思うのですが、ジャケット買いをしたこのリチャード・グードもすごくいいなぁと思います。
オルフェウス室内管とのコンチェルトですが、指揮者を置かない演奏団体なので、いわゆる弾き振りに近い感じかと。しかしピアニストとオーケストラがより密な感じがします。
曲は25番ハ長調と9番のジュノム、25番は調性からかあまりにも天真爛漫という感じがして、以前はあまり聞かずでしたが、グルダやラローチャで聞くようになり、最近はかなりの割合で選んで聞いています。ジャケットはウィーンのヴェルベデーレ宮殿の庭のオブジェ(スフィンクス)ですが、自分もウィーンに旅行した時にこのオブジェで写真を撮りました。(人がさわる部分は黒ずんでいたりします)
裏の画像もそれですが、庭園内にはこのスフィンクスがいたるところにあり、ちょっと異様な感じがします。しかし、この庭園のスフィンクス越しにウィーンの旧市街、シュテファンスドムが見えるのはいいですね。思わずクリムトの絵画なんかを想像しながら聞いてしまいますが、すごくシンプルな演奏。R.ゼルキンやホルショフスキーに師事したと聞くと、なるほどと思う。
このアメリカ人のモーツァルトもぜひ聞いてみてほしいですね。台風一過の空を見上げつつ、ウィーンの空を思い浮かべました。