尾山調律師のブログ Die Musikgasse(音楽の小道)
今月の1枚 Dezember 2022
羊は安らかに草を食み
Haiou Zhang(ハイオウ・チャン)のベヒシュタインでの演奏、美音でした。11月に豊洲のシビックセンターへ持ち込みでのコンサート。スケジュールの都合か、日曜の遅い時間に約1時間のプログラムでしたが、よ… 続きを読む
倉敷・大原本邸 ベヒシュタイン8
お披露目コンサート報告
ほぼ1年前、倉敷市美観地区にある大原本邸にてベヒシュタイン8を査定しました。 「まずは弾けるように」ということで、ひどく錆びついている弦交換や、再調整を中心で見積もりを出しましたが、いざ修理をすることになり… 続きを読む
今月の1枚 November 2022
スクリャービンとショパンの類似性
同僚が録音のピアノ調律を担当したTorben Garlinと友達だというので、貸してもらった1枚。知らないレーベルだったが、ドイツ・ライプツィヒにあり日本でも手に入るようです。昨年の録音です。 個人的にちょ… 続きを読む
今月の1枚 Oktober 2022
エル=バシャ ショパン:24の前奏曲
ずいぶんとごつごつした響きだなぁというのが第一印象。日本では8月に発売されたアブデル・ラーマン・エル=バシャのショパン。さっそく聞いてみる。24の前奏曲、幻想曲、舟歌、子守歌と有名どころが並んだ内容、もちろ… 続きを読む
Concert8は本当にKing of Uprightpianosか?
イングランド国王のエリザベス女王が死去し、ヨーロッパ関連のニュースがその葬儀を中心に放送されているのを見ていた。葬儀の中で歌われた国歌の歌詞が”Queen”から”King”に変わって… 続きを読む
今月の1枚 September 2022
Beautifulなエル=バシャのバッハ
今月はエル=バシャがバッハの組曲から選んだものを。日本での録音で、調律はベヒシュタイン・ジャパンの阿部です。彼はエル=バシャにたいそう気に入られて、「パリに連れて帰りたい」とまで言われたとか、言われていないとか。阿部のブ… 続きを読む
Burl WalnutのBechstein A192入庫待ち!
Bechstein A192のバール・ウォルナット艶出しがセントラム東京に展示となります。これは大屋根の裏側にフレーム部分が映りこんだ画像で、バール材の木目とがまじりあってなかなかいい雰囲気が出たなと思います。 楽器は現… 続きを読む
今月の1枚 Augst 2022
完全燃焼!ダルベルトのリスト
待望のM.ダルベルトのリストの新譜。D282を使用して弾き切っています! 過去にリストの曲集はDENONから出していましたが、ソナタは初めてではないかと思います。 クリスタルを思わせる硬質な響きで、ぐいぐい… 続きを読む
今月の1枚 Juli 2022
ヘフリガーのベートーヴェン
2021年1月に録音され、年末に出ていたCD、硬質のベヒシュタイン・トーンが心地よい。 有名なテノール歌手を父に持つアンドレアス・ヘフリガー、伴奏ピアニストとしても活躍しているが、ソロ活動も最… 続きを読む
Bechstein Bear がお出迎え
ベヒシュタイン社創業の地、ベルリンの語源、そして市の紋章にも採用されている「クマ」。ベヒシュタインも通称「ベヒグマ」の名でキャラクター採用しています。いくつかバージョンがある中で、今日比谷のセントラム東京には2頭のクマが… 続きを読む