投稿者: kato
張弦

はてさて、ピアノの弦の寿命はどの程度と見積もる事ができるだろう? お客様からも同様の質問はしばしば受ける。 使用が激しければ断線確率も高くなるし、雑音のような感じも強くなる。使用がそれほどでもなければ弦に物理的な問題が無… 続きを読む
成長
魚沼市の小出郷文化会館で行われるマイスター教授のピアノ公開レッスンで、初めてA君の演奏を聞いたのが出会いだった。まだ当時はM音楽大学学生だったと思う。 A君はR. マイスター教授の音楽と、解り易い指導に惚れ込み、マーンハ… 続きを読む
回想
あれからもう20年の歳月が流れたのか。 普段馬車馬のように動いているせいか、短いながらも休暇を取ると、心の中の森のような所に誘われる。 1989年から足掛け5年間ドイツで生活をしたが、その時ドイツに起こった大きな歴史の流… 続きを読む
調和

二台のピアノで合わせてホームコンサートをするので、と言う事を、一昨日の調律前に告げられ、ちょっとストレスを感じながら仕事開始。 同じブランドの、同じような設計のピアノだったので(僕の場合、ベヒシュタインと何か、戦前ピアノ… 続きを読む
再生

「このピアノ大丈夫でしょうか?以前見ていただいた調律師さんに随分痛んでいて自分では手に追えないと言うんですが、国産の新しい物に買い替えた方がいいのでしょうか?」 何時も調律に伺うピアノの先生の近所の方が、ピアノが直るか直… 続きを読む
想い

横浜に我々のショールームがあった頃から、S調律師はよく技術セミナーにいらしていた。 「ほ~、ドイツではこういう工具を使うんですか。なるほど、一つ分けて下さい」 と言う感じで、二回りは違うであろう自分にも言葉を丁寧に選んで… 続きを読む
ピアニスト梯剛之さん
ステージを母親に手を引かれながら中央に置いてあるベヒシュタインの前迄進み、ぺこりとお辞儀をしたあとゆっくりと彼は椅子に腰掛けた。 一呼吸の間をおき、杉並公会堂大ホールには、ラ・カンパネラの鐘のようなオクターブの高音が響き… 続きを読む
声とピアノ
前にブログで書いたが、半年程前に声楽の録音にベヒシュタインを秩父ミューズパークに持ち込み仕事をさせていただいた。声楽はテノールの中鉢聡さんで、ピアノは瀧田亮子さんの演奏である。 CDをお聞きになられたお客さんからの、声楽… 続きを読む