ベヒシュタイン・ジャパンブログ - ベヒシュタインジャパン公式サイト - Page 40
深情

今年、フランスのラ・ロックのミュージックフェスティバル (La Roque festival) でも演奏されたピアニストのE氏が八王子工房を訪問された事が、今週の大きな出来事だった。 現在コンサートに来日中の、パリ在住の… 続きを読む
解釈
ピアニスト宅での調律後の音楽の話はいつも新たな刺激を受ける。 一昨日の国立市のH先生宅では、ピアノの音色の違い・表現の可能性の違いから始まった話が、曲の解釈にまでおよび、いろんなヨーロッパの出版社の同じ楽曲の違う楽譜を見… 続きを読む
通訳

ピアノの機械の部分、アクション部分は、ピアノメーカーが自社で製作するのではなく、アクションメーカーにピアノメーカーがスペックを出し、その独自の寸法に合わせアクションメーカーが製作する。 ピアノ弦を叩くハンマーもそうである… 続きを読む
差異

ピアニスト内藤晃さん宅のベヒシュタインK型は、朴訥なドイツ語のような響きで鳴るピアノだ。 会話している言葉の響きをBGMにその渦の中に身を置くと、使われている原語の違いによって空間を埋める気の色合いが違うと感じられた方は… 続きを読む
模索

週末、ピアニストの稲岡千架さん・末永匡さんの工房コンサートを行った。 音楽愛好者にピアノは手工業作品である。という事をPRしつつ『パリ左岸のピアノ工房』にあるような、音楽愛好者のピアノ工房への関心をコンサートを機に少し喚… 続きを読む
継承

ヨーロッパでのピアノ製造のこだわりを基本コンセプトにした、ベヒシュタインのホフマン(W.Hoffmann Tradition)の日本デビューを前に、業者さんを対象にしたプレゼンテーションが昨日始まった。来週は関西で、その… 続きを読む
試聴
今、5月の魚沼市の風景がフラシュッバックしている。 以前ブログで紹介した録音がCDとして完成した。 内藤晃さんが小出郷文化会館のベヒシュタイン ENを使用して録音した視聴用のCDを、先日の横浜本郷台のリリスホールのリサイ… 続きを読む
振動

数年前から調律に伺っている埼玉県のKさんが出産でお休みする事になり、短いお休みの間にピアノ教室のピアノの修理をすることになった。一昨日からちまちまと修理を開始し、昨日午前中に断線が頻繁になってきた高音2つのセクションの弦… 続きを読む
再開

ピアノとピアニストの再会に立ち会った。 「二年ぶり。。」ピアニスト住友郁治氏は鍵盤にそっと手を触れた。 眠っていたピアノが起きた。 色彩豊かな響きがピアノから放たれた。 2007年4月28日、住友郁治氏は東京文化会館にベ… 続きを読む
勝負

「お~い近藤くん、xxx小節のYの音だけどどう言う解釈でそうしたの?」 「ちょっとその次ぎを強調したかったからわざと引っ込めた感じにしたけど」 というような真剣なやり取りがレコーディングの間中続いた。 一昨日迄3日間、前… 続きを読む
張弦

はてさて、ピアノの弦の寿命はどの程度と見積もる事ができるだろう? お客様からも同様の質問はしばしば受ける。 使用が激しければ断線確率も高くなるし、雑音のような感じも強くなる。使用がそれほどでもなければ弦に物理的な問題が無… 続きを読む
成長
魚沼市の小出郷文化会館で行われるマイスター教授のピアノ公開レッスンで、初めてA君の演奏を聞いたのが出会いだった。まだ当時はM音楽大学学生だったと思う。 A君はR. マイスター教授の音楽と、解り易い指導に惚れ込み、マーンハ… 続きを読む
回想
あれからもう20年の歳月が流れたのか。 普段馬車馬のように動いているせいか、短いながらも休暇を取ると、心の中の森のような所に誘われる。 1989年から足掛け5年間ドイツで生活をしたが、その時ドイツに起こった大きな歴史の流… 続きを読む
調和

二台のピアノで合わせてホームコンサートをするので、と言う事を、一昨日の調律前に告げられ、ちょっとストレスを感じながら仕事開始。 同じブランドの、同じような設計のピアノだったので(僕の場合、ベヒシュタインと何か、戦前ピアノ… 続きを読む
再生

「このピアノ大丈夫でしょうか?以前見ていただいた調律師さんに随分痛んでいて自分では手に追えないと言うんですが、国産の新しい物に買い替えた方がいいのでしょうか?」 何時も調律に伺うピアノの先生の近所の方が、ピアノが直るか直… 続きを読む
想い

横浜に我々のショールームがあった頃から、S調律師はよく技術セミナーにいらしていた。 「ほ~、ドイツではこういう工具を使うんですか。なるほど、一つ分けて下さい」 と言う感じで、二回りは違うであろう自分にも言葉を丁寧に選んで… 続きを読む
ピアニスト梯剛之さん
ステージを母親に手を引かれながら中央に置いてあるベヒシュタインの前迄進み、ぺこりとお辞儀をしたあとゆっくりと彼は椅子に腰掛けた。 一呼吸の間をおき、杉並公会堂大ホールには、ラ・カンパネラの鐘のようなオクターブの高音が響き… 続きを読む
声とピアノ
前にブログで書いたが、半年程前に声楽の録音にベヒシュタインを秩父ミューズパークに持ち込み仕事をさせていただいた。声楽はテノールの中鉢聡さんで、ピアノは瀧田亮子さんの演奏である。 CDをお聞きになられたお客さんからの、声楽… 続きを読む