2010年8月15日(日)

避暑

といっても、なかなか自分は優雅に休暇を。。というのは、目下難しい。 避暑地にいらっしゃるお客様宅へ訪問したり、避暑地でのコンサートの調律に伺ったり、行きと帰りの渋滞を除けば、避暑感覚を少しだけ体感しながらの仕事が二週連続… 続きを読む

2010年8月7日(土)

原型

昨日まで、池袋の東京芸術劇場にて、仲道郁代さんのピアノソロ 有田正広さん指揮 クラシカル・プレイヤーズ東京、による、ショパンのピアノコンチェルトの録音を行なった。 半年ほど前、サントリーホールと、同じ東京芸術劇場でご一緒… 続きを読む

2010年7月24日(土)

熟成

響きの輪郭に深みがでた! と実感する体験がここの所数回あった。 ハンマーが弦を叩いた瞬間が、弦そのものにスポットをあてた場合、振動のエネルギーは一番強いと思われる。 が、弦を叩いた瞬間から一瞬後に、響きが豊かになるポイン… 続きを読む

2010年7月11日(日)

空気

会場の雰囲気で、響き全体が違った形状になり、作者と演奏者の芸術性の意図の新たな側面に触れられたような。。。という体験をされた方もきっと多いと思う。 その雰囲気が独特で、室内楽や、語り付きのコンサートでの利用が多いのが、所… 続きを読む

2010年6月29日(火)

社長のブログNo.19:<ピアノの違いが分かるという事――その2>

3.譜読みの段階は、デジタルピアノでもよいかもしれませんが、少なくても音楽の本質に近づこうとした時、デジタルピアノで、どう頑張ってもできるわけがありません。   最近では“生徒の7割がデジタルピアノです”とおっ… 続きを読む

2010年6月26日(土)

響輪

先週末、八王子の我らが工房で工房コンサートVol.2が「音色」というタイトルで行なわれた。 ピアニスト、稲岡千架さん&末永匡さんのプロデュースによるレクチャーコンサートだった。 Vol.1に引続き、フォルテピアノも使いな… 続きを読む

2010年6月5日(土)

栄養

今週は開放的なアメリカと哲学なドイツに響きの旅をした。 門前仲町にピアノサロンがある。ここのオーナーの奥様が同じ高校出身の同郷の方だということもきっかけになり、調律に伺う事になった。 ここには、アメリカのピアノが設置して… 続きを読む

2010年5月30日(日)

静寂

一昨日、チェンバロのコンサートを久しぶりに聴いた。 ダミアン原田さんという聖マドレーヌ大聖堂のオルガニストを長年お務めになったという方だった。 病院でのロビーコンサートという事もあって、小品を中心にしたプログラムだった。… 続きを読む

2010年5月25日(火)

社長のブログNo.18:<ピアノの違いが分かるという事――その1>

又、もう2ヶ月が過ぎてしまいました。前回の最後に、啓蒙活動として、ピアノの違いを知ることが大切、つまり、   「ピアノの違いが分かることが、いかにピアニストにとって得がたい知識と演奏上のヒントになるか(この点が… 続きを読む

2010年5月2日(日)

変化

フランクフルトメッセに行くついでに、今回は一日フランスに立ち寄った。3月下旬の事だったが、先月は目が回る忙しさで、書き込みをする気持ちのゆとりが無かった。 ヨーロッパ市場での Made in Asia のピアノの洪水の中… 続きを読む

2010年3月22日(月)

継続

ピアノレッスン合宿が、今年もここ雪国の魚沼市、小出郷文化会館で行われている。 今日は最終日。 昨晩、ドイツ・マンハイム音楽大学学長Prof.R.Meisterのレッスンを終えた参加者の方々の第一回目の修了演奏会が行われた… 続きを読む

2010年3月19日(金)

主張

ショパンのプレイエルとの関係と対照的に、リストはフランスではエラールを、ドイツではベヒシュタインを好んで使ったという。 今回、調布の音楽大学にある1850年製のプレイエルの調整を行った。 ショパンが亡くなった直後の年代に… 続きを読む

2010年3月11日(木)

録音

9日の夕方、調布の音楽大学での仕事を終え、フロントグラスに当たっては溶ける牡丹雪を見ながら、3月の名残雪になるのか、、、と思いながら八王子工房へ向かい車を走らせた。 翌日の準備と、山のように溜まった事務作業を終え、いざ帰… 続きを読む

2010年3月4日(木)

色彩

「う~んなるほど。。」 リーハーサルの間、何度も自分の中のイメージが書き変わる。 今週3月7日(日) 池袋の東京芸術劇場で行われる仲道郁代さんピアノ、有田正広さん指揮のリハーサルが、昨日から始まった。 先月、サントリーホ… 続きを読む

2010年2月26日(金)

回帰

今年は、シューマンとショパンの生誕200年という年になる。 僕は、シューマンの音楽も大好きだが、音楽の感じからか、その生き様からか、ショパンの人気は高く、ショパンに絡めた演奏会が今年は多く企画されている。 ショパンと言え… 続きを読む

2010年1月24日(日)

理解

雪のニュースは、僕に新潟県魚沼市の小出郷文化会館で行われる、ルドルフ・マイスター教授のピアノレッスン合宿の時期が近づいた事を知らせる。 ベヒシュタインを同ホールに納品させていただいた時、より有効にベヒシュタインを使ってい… 続きを読む

2010年1月17日(日)

陰影

近藤嘉宏さんのベートベンピアノソナタの2作目が先月発売された。 録音は前にブログで書いた第1作目の時と同様、ベヒシュタインDを所沢ミューズのキューブホールに持ち込み行った。 ディレクターの鈴木大介さん、エンジニアの坂口さ… 続きを読む

2010年1月1日(金)

成長

最近、ベヒシュタインの販売時に、国産グランドピアノの下取りが立て続けにあった。以前は、自分たちで修復をする余力もないので、海外に輸出する業者さんに転売するという事が殆どだったが、そろそろ、我々の工房でも下取り品を修復し再… 続きを読む

2009年12月23日(水)

勇気

先週土曜日、塙保己一(はなわほきいち)にちなみ、身体的なハンディキャップを持つにもかかわらず、社会的に顕著な活躍をしている方を表彰する式典が、塙保己一の出身地の埼玉県本庄市で行われた。 今回、ピアニストの梯剛之(かけはし… 続きを読む

2009年12月9日(水)

納品

うちの会社では、ピアノの納品後の調律を納品後三週間程度経過してから行う事にしている。 出荷前に時間をかけ整備するので、納品設置時のピアノの状態は、略問題ない。なので環境に順応し、ある程度変化を出してから調律をしたほうが、… 続きを読む