地下鉄の駅を下車した時、ベビーカーを押す外国人のお母さんが階段を登れず困っていらっしゃった。
「お手伝いしますよ」
「エレベーターがないから…」
「どちらから?」
「ドイツ政府のの関係でケルンから来たのよ。」
「えっ直ぐ近くのヒルデンに居住してましたよ」
「日本は何処も困りますよね」
そう言えばドイツ大使館は直ぐ側だな。
外車のショールームを横目に外苑西通りを北にしばらく歩き、洋風の雰囲気がする坂を東に登り、病院のある四つ角を北に曲がり少し歩くと目的地に。
地下鉄広尾駅から10分以内で、道のりも分かりやすい。
今日の午後は有栖川公園近くのル・クラビエル(Le Clavier Arisugawa)に調律に伺った。
今度の土曜にジャズミュージシャンの:
市川秀男氏、沢田靖司氏、中牟礼貞則氏、稲葉國光氏のJAZZライブイベントがあるとの事。
ここには、ベヒシュタインにスピーカーが組み込まれた、ちょっと珍しいピアノが設置してある。
スピーカーが何処かに組み込まれているのでなく、響板そのものをスピーカーとして振動させるシステム。
ピアノや声楽、弦楽器系の響きが普通のスピーカーの雰囲気と違い、ホールでの演奏会と錯覚する柔らかな響きが魅力的。
目下の所スピーカーとして基本的に利用され、たまに演奏があると言うことだ。
今度の土曜はピアノとして本格的に使われるらしい。
マスターの吉田さんが選んだいいワインを飲むために、それぞれのワインに合うオードブルと共に然り気無く次々にワインが出るコースがここにはある。
昔のヨーロッパ貴族はこの聴覚と味覚の味わいを会話と共に楽しんだのか?
以前試食をさせていただいたときの感想だ。
家族や友人とゆったりと、ワインといい響きの音楽・ピアノと共に満喫したい。
又、大切な接待。自分へのご褒美。
等という目的にもここはぴったりのだろう。
お小遣いためて、いつかお客様としてこなきゃね