赤坂ベヒシュタインセンターのスタジオには、ベヒシュタインL167が設置されています。
ベヒシュタインL167はマイスターピースに属するグランドピアノの中で最もコンパクトなピアノ。ピアノという一つの音場から、まるでフルオーケストラのような多彩な音色とダイナミックレンジを生み出し、演奏者をあたかも指揮者やコンサートマスターのような感覚にさせてくれる楽器。音の一つ一つ、フレーズの一つ一つに託された演奏者の思いを完璧な色合いで表現し、その無限の可能性は弾き手の心そのものを芸術の域にまで昇華させます。
概要:ベヒシュタインL167
モデル名 | ベヒシュタインL167 |
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仕様 | 黒艶出し |
サイズ | 幅:152㎝ 奥行:167㎝ |
価格 | ¥9,000,000 |
状態 | 新品 |
展示 | 赤坂ベヒシュタインセンター |
展示写真:ベヒシュタインL167
黒檀鍵盤。
弦の設計はハイテンション・ハイインハーモニシティ。倍音が理論値より若干ずれることにより、多重和音の中でもそれぞれの音の輪郭が浮き彫りになり、旋律が音像の中に埋もれることなく響いてきます。
フレームは固有振動を持たない鼠鋳鉄で作られ、特定の音程に金属が反応することを防ぎ、全体の音色のバランスを乱さずにダイナミックレンジの増幅を実現しています。
駒は練り駒を用いています。素材は堅いカエデを使用しますが、駒の剛性によっては間に柔らかいマホガニーを挟むことがあります。こういった個体ごとの製造の工夫はライン生産では絶対にありえないことです。一台一台、職人は木材と対話しながらその個体が最も活きるよう、素材に魂を吹き込んでいきます。
駒は響棒に垂直方向に張られ、響板のクラウンを安定させ、ダイナミックレンジを増幅させています。
ベヒシュタインは響板で音を作る、と言われますが、細い黒い棒がメインリブと呼ばれるもので、響板角での音の乱反射を防ぎます。駒から響板に伝わった音振動をメインリブで跳ね返すことで、同時に多数の音が発音されても濁らずに透明度のある響きを形作っています。
チューニングピンを固定しているピン板は駒と同じくカエデの積層を用いています。堅いカエデは音の伝播が良く、ベヒシュタイン独特の音色に影響を与えています。
側板は堅いブナ材で音の持続性を高め、柔らかいポプラやアバヒ等で低音域の強調をしています。贅沢に厚く切られた木材を何層にも張り合わせた側板に強い力をかけてピアノの形に曲げることで、音の豊かさとダイナミックレンジを増幅しています。
マイナスネジの方向を全て合わせています。こういった細部に至るまでの職人たちの丁寧な作業一つ一つが、160年以上の伝統を誇るベヒシュタインの価値を、未来まで引き継いでいくことに繋がるのです。
ベヒシュタインの設計思想を100%反映したマイスターピースグランドピアノ。ベヒシュタインがピアノ愛好家に提供したいコンセプトを是非体感なさってください。
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