マイスター加藤のブログ
構築

今走っている工房コンサートは、ベートーベン交響曲第九をシリーズ全3回にして行っている。昨日は第2回目「ピアノソナタの森へ」がタイトルだった。 二楽章と三楽章を、稲岡千架、末永匡、内藤晃の3人のピアニストがリスト編曲の… 続きを読む
音律

響のテンションに対する音律の影響の効果を上手く利用している意味で、自分にとって最も興味深い音楽家はモーツァルトだ。 現在、鍵盤楽器などの調律方法は1オクターブを12に等分割する”平均律”というシステムで調律する。この場合… 続きを読む
倍音

先日、現代曲の録音の調律依頼をピアニストの飯野明日香さんから頂き、2日間、立会い調律をさせていただいた。今まで、集中して現代曲を聴く習慣が殆どなかったことから、今回の録音での経験で新たな発見がいくつかあった。その中の一つ… 続きを読む
動機
普段の練習で最悪なピアノを使い、本番でいつもと違う良いピアノに当たってテンションを高めたい。 ということをおっしゃった方がいる。というレポートを読んだ。 最悪の環境でといえば、蒔きを背負い仕事をしながらも読書をし大成した… 続きを読む
感受

僭越ながら、録音に当たってプレイエルの調律で参加させていただいたことから、今ソニーミュージックから販売されている仲道郁代さんの永遠のショパン、(Sony music label SICC 9002-03, Love Ch… 続きを読む
録音

録音現場の緊張感は、コンサートの時とは違う。 演奏会の場合、会場と観客もその場の空気感を作る要素になり、演奏家がその空気感から何かを感じパフォーマンスが変化する様子をステージの袖から感じる事がある。コンサートは一発勝負だ… 続きを読む
畏敬

前回ドレスデンを訪問した時は残念ながら時間の関係で中に入ることができなかったが、今回は幸いなことに聖母教会 (Dresdner Frauenkirche) に入場することができた。フランクフルトメッセの後、ザクセン州の最… 続きを読む
継続

約20年前、小出郷文化会館でのピアノレッスン合宿がスタートした。当時の自分が30代半ばだった事を考えると、再月の流れの速さに改めて驚かされる。自分がここで得た経験が、知識の点と点を繋げる線になっていた確実な手応えを今感じ… 続きを読む