1+1が無限大に広がる。ピアノデュオ坂本彩・リサが語る、連弾の魅力とベヒシュタインの響き

2026年6月19日(金)

福岡県出身の坂本彩さん、リサさんによるピアノデュオ「坂本彩・リサ」。東京の大学で学んだ後、ドイツのロストック音楽・演劇大学へ留学し、著名なピアノデュオであるステンツル兄弟のもとで研鑽を積まれました。

今回は、東京・春・音楽祭でベヒシュタインのフルコンサートピアノを演奏されるお二人に、ベヒシュタイン・ジャパン代表の加藤正人がインタビューを行いました。(※このインタビューは2026年3月17日に収録されました)

2人のピアニストが1台のピアノを共有する「連弾」の奥深い魅力から、姉妹ならではの「阿吽の呼吸」、そしてベヒシュタインのピアノがもたらすインスピレーションについて、たっぷりとお話を伺います。

加藤:ロストック音大を選んだ理由というのは、やはりデュオの素晴らしい先生がいらっしゃったからですか?

彩: そうですね。ロストック音大にピアノデュオ科という特別な課程があって、そこでステンツル兄弟というご兄弟のデュオが教授をされていました。私たちはその先生のデュオに憧れて留学を決めました。

リサ: レッスンは交代で先生が来られて、お一人ずつ教えてくださるんです。

加藤:ピアノデュオの魅力って、どういうところにあるのでしょうか?

リサ: やっぱり、2人の人間が1つになって演奏するというところで、1+1ではなくて……掛け算で2人になった時に、すごくその演奏の可能性が無限に広がっていくような感じが私はしていて。そこに本当に魅力を感じています。

彩: 私たちは小さい頃から遊びで連弾や2台ピアノをやっていたんですが、同時にたくさんのピアノの音が鳴る楽しさや、響きの面白さにずっと魅せられていました。

1台のピアノから生み出される音の重なりは、決して単純な足し算ではありません。2人の息がピタリと合った瞬間、掛け算のように無限の色彩と響きが空間に放たれます。

加藤:姉妹だからこそできるデュオの強みというのはありますか?

リサ: 普段からずっと一緒にいて仲がいいので、阿吽の呼吸みたいなものがありますね。合わせようとしなくても、お互いの気持ちや空気を感じ取って、自然と一緒になって演奏できるところが強みだと思っています。

ただ逆に、私たちは意外と性格が真逆なんです。音楽のやりたい方向性とか趣味とかが意外と合わなくて。

彩: そこは姉妹だからこそ、ぶつけ合ってしまう部分でもあります。感覚の違いをいかに埋めていって、同じ方向を見ていくかというのを、練習でいつも2人で試行錯誤しています。

遠慮がないからこそ、時にはぶつかり合う。しかしその過程を経ることで、正反対の個性が一つの音楽へと昇華されていくのです。

加藤:今回、東京・春・音楽祭の「スウェーデン絵画展記念コンサート」でベヒシュタインを使っていただきますが、プログラムの魅力について教えてください。

彩: スウェーデンを代表するヒューゴ・アルヴェーンの『夏至の徹夜祭』をメインに据え、グリーグやシベリウス、そしてブゾーニの『フィンランド民謡』など、北欧の魅力をどっぷり味わっていただけるプログラムです。

リサ: 私たちが演奏する講堂は美術館の中にあって、北欧の特徴的な夏の光や淡い色合いを、絵からたくさん感じることができます。その空気感を、私たちの演奏会と合わせて全身で感じていただけたらと思っています。

加藤:ベヒシュタインのピアノの個性や響きについて、どのような印象をお持ちですか?

彩: 私は、少し「語るような音」をベヒシュタインのピアノから感じます。音が太いというか、丸いというか……存在感があるピアノだなと思います。

リサ: 私は、低音の深みのある音色から、高音は華やかでキラキラしているように感じます。音色が何百種類もあるように感じて。自分のやりたいことや表現したいことを叶えてくれる、助けてくれるようなピアノだと思いました。

色彩豊かな曲や、今回のような北欧の淡い色合いを出したい時にも、すごくマッチして表現できるピアノだと思います。

彩: タッチのコントロールがしやすくて、安定感を感じますね。出したい時に応えてくれるピアノです。ピアニッシモなどの弱音も、か細くなることなく存在感を示してくれます。ただ弱いだけではなく、そこに何か表情があるピアニッシモが出せるんです。

ベヒシュタインの持つ「透明感のある響き」と「語りかけるような音色」。それが、お二人が描く北欧の豊かな情景を見事にキャンバスへと描き出します。

加藤:最後に、ピアノ演奏を楽しまれている方たちへメッセージをお願いします。

リサ: 自分が少し落ち込んでいる時や悲しいことがあった時でも、ピアノを弾くと心が救われたり、新しい希望が見えたりすることが多くて。ぜひ日常の特別な時間として、ピアノの演奏をお楽しみいただけたらと思います。

彩: ピアノは、購入された時からすごく長い付き合いになる「一番の相棒」だと思っています。自分がこういう音が出したい、こういう表現がしたいという音を出してくれる、心から好きになれるピアノを選んでほしいなと思います。皆様がそういうピアノに出会えたらいいなと願っています。

正反対の個性を持つお二人が、1台のピアノを通じて一つの世界を描き出す。その音楽の旅路において、ベヒシュタインが「最高の相棒」として寄り添えることを、私たちも大変嬉しく思います。

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ベヒシュタイン・ジャパンでは、今回の対談が行われた「ベヒシュタイン・セントラム 東京」をはじめ、全国の正規販売代理店・ディーラーにてご試弾を承っております。 坂本彩・リサのお二人が『語るような音色』『存在感のあるピアニッシモ』と絶賛したベヒシュタインの美しい響きを、ぜひご自身の手と耳で確かめてみてください。

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