ピアノの歴史はほぼ330年(諸説あり)、その間様々なピアノが作られました。はじめはグランドピアノ様の横型、それから100年ほど後に縦型も普及しだした。さらには家具や美的感覚を追求した形の変わったピアノ、鍵盤の形が今のものと異なるヤンコのピアノ、日本では「新白鍵」という全鍵盤が白鍵というのもあった。画像を貼り付けて説明、と思いましたが、今はスマホでもすぐに検索できる時代。興味のある方は検索してみて、さらに興味のある方は、実際浜松の楽器博物館へ行くといろいろと見られます。
ナポレオンピアノ:これは機能性は全く無視、とにかくインパクトだけ。ナポレオンハットに似ていることからのネーミング。しかし作るのはものすごく大変だったろうなと思う。だから何なんだ、と言われたらおしまいなピアノ
ジラフピアノ:グランドピアノのハープ部分を縦にした(ハープはもともと縦ではあるが)ピアノ。これは共鳴板が下にあるのだろうが、ものすごく狂いやすいと思う。ハープと違いかなり張力が髙いので、弦が切れた時にどうなるのか怖い。弦がバーンと跳ね上がるのだろうか? ハープの先の部分がキリンの顔がついているともっとそれらしい気がする。
ヤンコのピアノ:鍵盤が、丸いスイッチのようなピアノ。探せば弾いている動画が見つかるかもしれないが、どうやって弾くのだろうか?内部はどうなっているのだろうか? 気にはなるが、知ったところで後に生かすことができるのだろうか?→広まらなかったので、生かせなかったのだろう。 バック構造は同じだと思うが、現物を見たらぜひ中を見てみたいピアノだ。特に鍵盤(スイッチ?とアクションの接合部が見たい。(武蔵野音楽大学にあるようですが、中まで見せてくれるのかどうか?)
響板共有の2台ピアノ?:プレイエルのスクエアピアノ、と言っても両端に鍵盤があり、共鳴板が共有となっている。ペダルもそれぞれにあり、ダンパーペダルを踏んでいなくても、一方が解放させていたら、もう一方の弦にも影響がある。妙な響きになるのかな? 浜松の楽器博物館ではたまに実演があるようなので、そのスケジュールを調べて聞いてみたい。
鍵盤が湾曲しているピアノ:昔ベーゼンドルファーで作っていて、「理にかなっている」と思ってしまったが、広まらなかった。正面中央に座ることを想定して、鍵盤が体から等間隔にある。と思っていたら、最近はベルギーのクリスマイネ社が作っていた。動画も見つけた。ピアニストの川口氏も弾いていた。自分もいつか弾いてみたい。
書き物机のようなピアノ:キャビネットピアノの別名を持つピアノで、自分はプレイエル社が作ったものを見たことがあります。狭い船の中で弾いたと言われ納得しましたが、ぱっと見は家具(箪笥?)のように見える。板を手前に引いてくるとそこには鍵盤があり、同時に下の板も少し引っ込んでペダルが出てくる。「おー」と感動の声が聞こえてくること間違いなしだが、調整が非常に微妙。難しい。都内の狭小住宅には向いているかもしれない。
次回は「かっこいいピアノ」と考えています。