【連載】ベヒシュタイン物語 第二楽章 ベヒシュタイン社クロニクル

17.《1945年の復活》 第二次世界大戦後、頻繁な空襲で焼け尽くされ、廃墟と化した「ライヒェンベルガー通り」の一室から、新しいベヒシュタインは始まりましたが、状況は決して容易ではありませんでした。一番の問題は、材料であ… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第二楽章 ベヒシュタイン社クロニクル

16.《新しいモデルの開発》 同じ記録の中に、最新のピアノ製作における、画期的な一面をあらわした二つの文章があります。それは、1925年5月18日の日付があり、いわゆるリリプット・グランドと呼ばれる新しいグランドピアノに… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第二楽章 ベヒシュタイン社クロニクル

15.《前衛音楽家からの関心》 戦争の始まった最初のころは、ピアノの生産にはさしたる影響はありませんでしたが、戦後の通貨制度にまで衝撃を与えたインフレは、ベヒシュタインにとっても、非常に苦しい立場に立たされることとなりま… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第二楽章 ベヒシュタイン社クロニクル

14.《専用列車が運行》 1900年のカール・ベヒシュタインの死後、三人の息子、エドゥイン、カール、ヨハンによって会社経営が引き継がれました。1906年に、ヨハンが亡く なった後は、エドゥインとカールの二人のコンビとなっ… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第二楽章 ベヒシュタイン社クロニクル

13.《一般ブルジョア家庭へ普及したピアノ》 十九世紀において、ピアノはその時代の音楽の本質を表現しようとする、作曲家の意欲とヴィルトーゾの驚くばかりの輝かしい演奏技術への要求によって、完璧な設計が施され完成されていきま… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第一楽章 創立者カール・ベヒシュタイン

12.《コンサートホール・ベルリン》     カール・ベヒシュタインと多くの音楽家との間の、決して下心のない幅広い友情関係の発展は、事実、ベヒシュタイン社の経営に相当な有利さとなっていました。そして、… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第一楽章 創立者カール・ベヒシュタイン

11.《ビューローはスタインウェイを弾いたが・・・・・》     当時、ヴァグナー、リスト、ブラームスの新ドイツ楽派の間では、楽曲の動機と作曲法についての議論が盛んでありましたが、ピアノ製作者にとって… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第一楽章 創立者カール・ベヒシュタイン

10.《ルードヴィヒ二世との交流》 同じ年、1864年、ビューローとベヒシュタインは、バイエルン王へ献呈するグランドピアノのアイデアを練っていました。ビューローいわく「国王に献呈 するのだから、大胆で豪華でしかも気品のあ… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第一楽章 創立者カール・ベヒシュタイン

9.《ヴァグナーからの手紙》 ビューローの推薦により、ベヒシュタインはその後まもなく、バイロイトの音楽監督リヒァルト・ヴァグナーにグランドピアノを贈ることになります。そして、ヴァグナーから心からの感謝を表す直筆の手紙を受… 続きを読む

【連載】ベヒシュタイン物語 第一楽章 創立者カール・ベヒシュタイン

8.《ビューローとの友情》 この有名なピアニスト、そしてベルリン・フィルの最初の偉大なる指揮者ハンス・フォン・ビューローとカール・ベヒシュタインとの友情は、ビューローの亡くなる1894年まで続きます。ビューローは19世紀… 続きを読む