尾山調律師のブログ Die Musikgasse(音楽の小道)
Epilogo
先日Yaesu Pianoを調律しに行きました。昨年しばらくぶりに弾きたいという持ち主の依頼で、ちょっとした修理を施した。40年以上もたっているのでかなりくたびれてきているが、まだまだ弾ける。昔のピアノは丈夫だ。 帰りが… 続きを読む
ダルベルト、フォーレを弾く
ミシェル・ダルベルトの新譜はベヒシュタインでフォーレです。ペルルミュテール直伝の演奏はとても興味深く聴きました。 録音の状態なのか、少し音が響きすぎる(残りすぎる?)感じで、曲によっては以前の内藤晃さんの演奏の方が個人的… 続きを読む
平行弦の現代ピアノにクリアーな響きを聴く
ピアニスト・指揮者のダニエル・バレンボイムがピアノメーカーと共同開発した新しいピアノ(発想としては昔のピアノに戻ったともいえますが)の録音を聴きました。同僚が購入したので、さっそく他の人の意見や印象をいろいろ聞いています… 続きを読む
ゾルターン・コチシュ逝去
急に冷え込んできたこの頃、新聞を見て驚いた。ハンガリーの三羽烏の一人、コチシュが亡くなったというのだ。64歳、これからますます芸が深まると期待されていたのだが。 コチシュのピアノでは、バルトークやコダーイといったハンガリ… 続きを読む
My Favorite CD Vol.40 W.クリーンのシューベルト
以前ある楽器店のイベントで、上野真さんが弾いていたシューベルトのピアノソナタイ長調D.664を聴いて、「いつか弾いてみたい」と最近楽譜を入手しました。聴き逃していた音符なども多数あって、アルペジオの和音で弾き損じそうです… 続きを読む
My Favorite CD Vol.39 シーララデビューより早10年
シーララというフィンランドのピアニストをご存知でしょうか? すでに何回も来日していますので、お聴きになった方もいらっしゃるでしょう。 私はドイツにいる時にシーララを2回聴きました(10年以上前のことです)。 1回目はケル… 続きを読む
My Favorite CD Vol.38 ラローチャのスペインもの
86歳で世を去ったラローチャの、1970年代のスペインものの録音。歯切れがいいです。日本の残暑厳しい9月に聴くとより熱くなりそうですが、スペインはじめヨーロッパの夏の夜は乾燥して意外に冷え込みますので、ちょうどいいかもし… 続きを読む
My Favorite CD Vol.37 ポリーニのモーツァルト
ある音楽評論家が絶賛していて、いつか聴こうと思っていたCD。絶好のカップリングで再販されたので、購入して聴いています。 ポリーニとベーム&ウィーン・フィルという最高の組み合わせでモーツァルトのイ長調協奏曲とベート… 続きを読む
My Favorite CD Vol.36 オリンピックに思いを馳せて
リオ・デ・ジャネイロのオリンピックが閉幕し、次はパラリンピック、そして東京!と期待している方も多いと思いますが、その余韻にひたるのにちょうどいいのが、バレンボイムがピアノを担当するBrazilian Rhapsodyです… 続きを読む
白山工房再訪(金澤古楽堂)
先月半ばにドイツ滞在時の先輩技術者が開いた白山工房を家族で訪問しました。 前回はちょうど3年前、工房を構える直前に自分だけで訪問したのですが、今回は楽器の数も増えていて、順調に動き出しているのを感じました。 最近クラヴィ… 続きを読む