ベヒシュタイン・ジャパンブログ - ベヒシュタインジャパン公式サイト - Page 35
内声
外声の目立つ演奏をする事が、西洋音楽の当たり前の表現だと自分が子供の頃から思っていた。 ベヒシュタインをチョイスしてくださったピアニストの方々との仕事の場で、楽曲の内声の動きと外声の動きの、まるで人間同士のダイアログのよ… 続きを読む
ニス

お預かりのC.BECHSTEIN Bは、チームプレイで進めているます。 響板ニス塗りも何台目でしょうか?(30台はいったかな…もっとかもしれません)かなり試行錯誤しましたが、知識ではなく経験でしか成功はあり得ないですね。… 続きを読む
温故

今回は、フランクフルトメッセ訪問に合わせ中古ピアノを探す旅をした。 今迄は、フランクフルト空港に入るか、デュッセルドルフまで飛んでそこから同僚等と一緒にフランクフルトに入るという動きをしていた。以前は会社がメッセに出店し… 続きを読む
お披露目コンサート

久しぶりの投稿となりました。 二月に納めたC.BECHSTEIN Aですが、本日お披露目企画としてドイツリートの白井光子さんハルムート・ヘルさんが学生に向けて演奏をしてくれました。 もともと今回の修復のきっ… 続きを読む
納品

高崎駅を過ぎトンネルを抜け軽井沢に電車がさしかかった時、車窓から目に飛び込んだ真っ白の世界は、もう少しで目的地に着く事を知らせてくれた。 約半年前の秋、長野県佐久市にある長野県野沢南高校の音楽室からオーバーホールをする事… 続きを読む
最終調整

時間がなかなか取れないのですが、明日は最終チェックでいよいよクライマックスです。 今回もまた精一杯の力を注ぐことが出来たと思います。しかし整音は難しいです…。 それでは kiku
感謝

樫本大進&コンスタンチン・リフシッツのベートーベンのバイオリンソナタのコンサートがサントリーホールで本日開催された。 リフシッツはバッハのフーガの技法をベヒシュタインで録音した事から、昨年の紀尾井ホールでの氏のコンサート… 続きを読む
そろそろ仕上がります

時の経つのは早いものでもう1月が終わろうとしております。 工房にもいろんな環境変化があり、2013年は新しいスタートとなるので、マイスターと共に質の高い技術を提供できるよう日々向上しなければです! さて、Bechstei… 続きを読む
検証
年末年始少し時間が取れたので、今までちゃんとやろうと思っていた事の一つを思い立ってPCの前に数時間へばりついた。 ショパンピアノコンチェルトの現代の楽器での演奏表現とオリジナル楽器による演奏表現との比較だ。 オリジナル楽… 続きを読む
割振

クリスマスイブの今日の調律は不等分律だった。 来る1月26日(土) に杉並公会堂でリサイタルをする福田さんからご依頼を受け、先程ご自宅に調律にお伺いした。 福田さんは何年か前からバッハをテーマにチィルクスでリサイタルをさ… 続きを読む
修理

大きな修理は工房に入れないとできないが小修理は一般的にお客様の家で行なう。 いつ何時何が起こるか解らないので、結構ありそうな修理の道具は持ち歩くようにしている。 弦が切れたときや、回転軸がうまく機能しなくなくなることは、… 続きを読む
記憶

匂いの記憶 色の記憶 味の記憶 感覚の記憶には色々あるが、ぼくにとって脳裏の底に沈んでいる記憶の引き金になる感覚の一つに、響き、がある。 今日は、ピアニストの内藤晃さんに依頼を受け、久しぶりに恵比寿にある日仏会館のベヒシ… 続きを読む
苦闘

もう少しためが効いて、ピアニッシモを出しやすく。。。 という依頼を受け、仙川にある音楽大学のプレイエルのオリジナル楽器の調整に悪戦苦闘した。 鍵盤を押してハンマーが上がると言う意味では同じだけど、調整マニュアルも無ければ… 続きを読む
影響

ブリジストン美術館で、「ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」という展覧会が開催されている。 その展覧会の期間中に数回ドビュッシーのレクチャーコンサートも行われている。 ドビュッシーが高く評価していたピ… 続きを読む
巨匠

ルドルフ・ゼルキン(Rudorf Serkin) のサインが鉄骨に入ったC.Bechstein Sと、バドゥラ・スコダ(Badura-Skoda) のサインが鉄骨に入ったC.Bechstein Kがドイツから八王子工房に… 続きを読む
共鳴
特定の音が共鳴していると演奏に支障をきたすが、わざと共鳴させる弦の部分を設けているピアノもある。 現行品のベヒシュタイン・グランドピアノはこの共鳴弦部分が設置されている。 その共鳴部分をDuplex-Scalaと言うが、… 続きを読む
調整
二週間程前、古典調律の研修会を、国立音大調律科の同窓会有志で行なった。 講師に同期の友人、岡本芳雄君を兵庫県から呼んだ。 彼は社会に出てから、ずっとと言っていい位古典調律を研究している。色んなパターンを自分のアイデアを取… 続きを読む
査定

本日長野県のN高校にベヒシュタイン グランドピアノ Model A の修理査定に伺った。 大正13年に購入されたピアノは、長い歴史の中で酷く痛んでしまい、演奏で使用できない状態のまま音楽教室の片隅に置かれていた。 以前、… 続きを読む